ソラ(仮)
有沙は、少し不機嫌そうな視線を3人に送る。



「てめー、サボってんなよ」



自分たちもサボってんじゃん。



と心の中で思ったものの、口には出さない。



「探したよー、朝から荷物はあるのにいないんだから」



ニコニコ笑顔には、面談だったから、と伝える。



「……俺も眠いのに」



そう言って転がる男は、放置。



有沙は目の前の3人を見ると、もう一度ため息をつく。



今度は、さっきよりもさらに深く。



この3人は、どうしてこう毎日かまってくるのだろう。



3人だって、そんなにヒマじゃないはずなのに。



同じクラスの3人は、この学校では一番モテる。



有名な御三家、だ。



…ダッサイな、なんて言ったら怒られるけど。
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