イン a ドリーム ■
誰かの悪戯?


誰も来ないこんなところで?


誰にも気付かれなかったら、こんな悪戯意味ないよね?


そう、意味がない。


なら、これは…






私の想像は直ぐに確証に近づいた。


突然起こった大きな爆発音、そして遠くで立ち上る煙。


急いで柵に駆け寄れば、第一グラウンドに大きな穴が空いているのが確認出来た。
煙の発生場所はそこだった。


「うそ…」


それしか、言葉にならなかった。


そして、また、大きな爆発音が鳴り響く。


木と体育館が邪魔をして穴は見えなかったが、今度は第二グラウンドから煙が上がった。


屋上の箱に目をやれば、"次はここだ"とそれが言っているように思えた。




どうしよう…
職員室に行って先生に…
そんな時間ある?
さっき開けたとき、タイマーは3分をきっていたはず。



爆弾に駆け寄れば、1分45秒になっていた



< 24 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop