強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
言っちゃ悪いけど、チャラチャラした感じの男の子はどうも苦手。
でも西野君と凪君は全然そういう感じじゃなくて見かけによらず話してみるととても良い人たちだった。
「ふーん……仲良いんだ?」
「ゆきと西野君が仲良くて、西野君と凪君が仲良くて…自然と私も?」
「へぇ…。マキはアイツのこと好きなの?」
「はい?」
好き?ですか?
なんの話だ、と准一さんの方へと振り返ると、些か機嫌が急に悪くなったようで目を細める。
ジッと見つめられて動けなくなってしまった。
まるで狼に捕らわれたウサギの気分。
「どうなの?」
「じゅ、准一さん…?どうしたの?」
「いいから答えろよ…ほら」
ぐっと顎を持ち上げられて私は目を見開いた。
「西野君のことは…っそんな風に思ってない、よ」
だって西野君はゆきのが好きなんだよ?
ゆきのだって西野君が好きなんだから。
「ホントに…?」
「本当にっ!西野くん、好きな人いるんだもん」