強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
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ゆきのと遊んで帰ると、家にはすでに准一さんが帰ってきていてやっぱり昨日のキスは嘘だったんじゃないかというくらい普通だ。
普通すぎて逆に怖いくらい。
だから私もあえてそれには触れずに普通に接することにした。
「───…ってことがあったんです」
「ふーん」
そして何事もなく夜は更けて二人の生活の中で私の所定地となってしまったソファーの下。
その真っ白でふかふかなソファーに足を開きながら座るのはもちろん准一さん。
私はその間に入りソファーに背を付けながら体育座り。
あ、痛い痛い!
そんなに引っ張んないで!
髪の毛をぐいぐいと引っ張られ背中ごと仰け反る。
私は今日あった出来事を准一さんに報告中。
これは最近の日課でお風呂上がりにこうして二人共有の時間を作るようになった。
自然とそんな流れになっていたのだ。
「───…ってことがあったんです」
「ふーん」
あまり興味なさげな返事が返ってきた。