強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「俺にはその二人の間になにがあるかなんてわからない。でももし男の方の立場から言わせてもらうとしたら、欲しいものは力づくで手に入れる」
「へ、へぇー…」
頬を押さえながら私は相槌を打つ。
准一さんは欲しいものを絶対に手に入れる主義のようだ。
この人なら確かにやりかねない…
「だがもし女の方の立場だとするなら…後から嫌な思いをしたらどうしよう、とか色々考えるかもな」
「うん…そうかも」
悪い話をしちゃうと、西野君はけっこうカッコイイしゆきのは案外心配性だから浮気などを考えたら少し悩むはず。
だからと言ってこのまま付き合わずに終わっちゃうのも残念すぎる。
「要は、付き合ってみなきゃわかんないことのが多いってことだよ」
これが大人からした高校生目線の意見。
そう言ってポンポンと数回私の頭を撫でて席を立つ。
そして脱衣所の方から戻ってくると、手に持っていたドライヤーの線をコンセントのプラグへと繋ぎ再びソファーへと座った。