強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
准一さんが勉強教えてくれるなら、私もテストを乗り切れる気がする!
良かった良かった…
ホッと安堵して胸を撫で下ろしていると准一さんが私の隣に腰を降ろしてきてこちらに視線を移した。
「どうしたの?」
「いやー?マキみたいなタイプは物に釣られる方だろ?」
「はい?」
いきなり真顔でそんなこと聞かれて目をパチクリさせる。
「ま、まぁ当たってますけど…」
「…もしテストで良い点数を取れたらどっか行こうか」
「え?!」
どう?と言って自分の片膝に頬杖をつく准一さん。
お出掛け…准一さんと、お出掛け…
唐突なお誘いにどう返事していいのか迷っていると、准一さんの眉が下がった。
「…嫌だった?」
「違う!嫌なんかじゃなくて…誘ってもらえるなんて思ってもいなくて」
自然と綻ぶ口元。
頭の中でもわもわと創り上げられていく准一さんとの妄想。
あ、ヤバイかもしれない。