強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「ねぇ俺とキスしたくない?」
「?!」
どうして私にそんなこと聞くの?!
自分でもカーッと頬が一気に熱くなっていく感覚を覚えた。
「だってされると思って身構えたんでしょ?」
「………っ」
クスクスと意地悪く笑われ私は顔を横に逸らした。
恥ずかしい…
確かにキスされると思った。
図星をつかれて言い返せなくなった私の顔を正面へと戻す。
「どっち?したい?したくない?」
「………。」
本当はしたい、してほしい。
いけないことだとわかってても本当は准一さんが好きなんだもん。
でもやっぱり…言えない。
「ほら、言わなきゃわかんないよ」
ちらり、と視線だけ准一さんの方を向けるとクスクスと笑って私の頬を撫で上げる。
まるで私の考えてることなんて御見通し、とばかりに触れる手。
その手は頭へと移動して髪の毛を指で梳いた。
そして一束取るとちゅっと口付ける。
なんともキスを誘っているようにしか見えない。
でも私は―…
そんな准一さんにすでに魅了されているんだ。