強引な彼の甘い溺愛に囚われて！

嫌だ、とかダメとか、なんでこんなことするの？とかもうそんなのどうでもよかった。

自分を制御することもできない。

もうどうすることも出来ないんだ。

私はそっと左手を上げて准一の頬に触れる。


「…きっ…すしたい」

「いいよ」


考えるよりも先に口が動いていた。

やっと言ったか、と言いたげな准一さんは口に弧を描くと再び顔を近づけてきた。


そして……

私はその形の綺麗な唇にそっと自分の唇を押し当てたのだった。


最初はちゅっちゅっといつものように優しいキス。

啄むように優しくそれは続けられる。

時々息の漏れた唇を吸われて、ピクりと体が揺れた。

背中に回されている腕に力が籠もるのがわかった。

生温かい舌が侵入してきて私の口内を動き回る。

その舌の動きに着いて行けず、私の唇からは、どちらかのかわからない液が溢れた。


「かわいい」


フッと笑みを浮かべて私の頭を撫でる。

舌を吸われ上顎を撫でられ酸素不足の頭は何も考えれなかった。