強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
あれ?西野君と一緒に帰らないのかな?
「ゆき、西野君は?」
「なんか今日はバイトあるんだって。それに私は久しぶりにマキと帰りたかったし」
「そっか」
なんだかんだ2人が順調そうなので、私は嬉しかった。
すると、ポツリとゆきのが呟いた。
「今年は海とか行きたいなぁ」
「海かぁ…去年は受験で忙しくてどこも遊びに行けなかったもんね」
あの頃は今となってはいい思い出だ。
どこどこへ行きたいって連呼しながら勉強してたっけ。
「ね?海行こう!テストも終わったことだしさ」
ピョンッと飛び跳ねて私の目の前に立つ。
自然と私もそこに立ち止まった。
「来月の週末にでも!どう?」
来月の週末…特は予定も入っていない。
でも遊びに行くには准一さんの許可をもらわないといけないな。
「うん、お義兄さんにも聞いてみるね」
「やったー!4人で行こうね。私とマキ、康史と凪の4人!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながら喜びを体全体で表現するゆきの。
「じゃーテストも終わったし、ちょっと気が早いけど海に持って行くもの見に行こうよ!」
「もー見るだけだからね」