強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「おかえりなさい、准一さん」
「ただいま。テストお疲れ」
私の頭をポンポンと撫でて自室へと戻っていく。
少しだけ疲れているようにも見えた。
大丈夫かな?と私はキッチンへと行き、コーヒーと夕飯の準備を始めた。
「ふー…テストはどうだった?」
「まぁまぁ…かな。でも准一さんが教えてくれたからいつもよりは点数取れてると思う」
「そうか」
私がそう言うと准一さんはこちらへ来ることなく、ソファーに寝そべった。
やっぱり様子がおかしい。
私はゆっくりとソファーの方へと近づいて、背もたれから下を覗き込んだ。
「……どうした?」
「いつもより疲れてるなぁ…と」
「ああ、今日は一日中外勤だったから。いろんなところ回って疲れただけ」
心配しなくても大丈夫、と私の手を握る。
ご飯出来てるよ、と促すと微笑んでソファーから起き上がった。
出来上がってる、と言っても准一さんが用意してくれていた残り物を、ちょいちょいと手を加えたようなものだが。
2人掛けのテーブルに准一さんが着き、テーブルにコーヒーも置いた。
「ありがとう」と、それを受け取ると口をつけた。