強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
20分後。
………無理と頭では思いつつなんだかんだ准一さんの言いなりになって着替えてしまった私。
全身鏡の前でくるり、と一回回って見せた。
変なとこないよね?
タグも切った、リボンも結んだ。よし。
チェックしたところで、脱衣所でバスタオルを取り首から下を隠した。
いざ、出陣……!
リビングへと戻るとそこに准一さんの姿はなく、部屋まで押し掛けなくてはいけない状況に陥った。
震える手で准一さんの部屋をノックする。
どうしようか、と躊躇っていると目の前のドアが開いた。
「着替えたの?早く入ればいいのに」
「…………っ」
准一さんはにやっと笑ってみせると、私を部屋へと招き入れた。
准一さんがベッドに腰掛け私はその前に立つ。
「ほら、オープンして見せてよ」
「いやー……恥ずかしいです」
「海ではそんな姿普通でしょ?」
そうだけれども。
ここは家だし、ましてや見せるために買ったつもりではない。
恥ずかしいに越したことないのだ。
躊躇いながらバスタオルを握りしめていると、痺れを切らしたらしい准一さんが……
「はい、見せる」
「きゃぁああ!」
私からバスタオルを奪い取ったのだった。