強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
Fourth*Assertive
准一side
マキを見送ってから俺はそのまま学園へと車を向かわせる。
さきほどまで助手席に座っていたマキを思い出すとなんだか寂しい。
キスをした時の唇の感覚を思い出し、そっと自分の唇に指で撫でる。
吸い付くようなあのマキの唇。
(もう一回ぐらいしておけば良かったな…。)
本音をもらした時、微かにマキは泣きそうな顔をした。
自惚れてるのかもしれない。
けど、マキも同じ気持ちでいてくれたのか…なんて。
ポーカーフェイスを装い顔にはあまり出さなかったけれど、内心嬉しくてしょうがなかったのは本当に話だ。
学園に到着して何時間か仕事をした後、今日は全国の学園という名の学校の学長ばかりを集めた大会議に出席する予定があった。
そろそろ出ないと行けないという所で職員室にて外勤を伝え校舎を後にする。
車に乗り込んだ際にジャケットの内側にしまって置いた携帯が震える。
シートベルトを締める間も震えっぱなし…どうやら電話のようだ。