強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
First*Assertive
王冠学園
今日は待ちに待った入学式。
私は朝から部屋の全身が見れる鏡で真新しい制服を纏い、くるくると数回その場で回ってみてはその姿にニヤける。
高校生かぁ……カッコイイ!
ついこないだまでは学園に入るため必死に勉強を頑張っていた中学生。
今思えば無理して受験して本当に良かったと思う。
中学の時はセーラー服だったので、高校はブレザーへと変わり初めて着るブレザーにドキドキと心臓が煩い。
「マキー!そろそろ行くわよー」
「はーい!」
部屋の扉をノックされ私は大きな声で返事をすると急いで鞄に荷物を詰め込んだ。
真田 マキ。
今日から華の女子高校生なります!
気合を入れて鞄を掴むと、駆け足で自分の部屋を出て行った───…
「あ!マキおはよう」
「ゆきもおはよう!」
宮森 ゆきの、大好きな親友で私は"ゆき"って呼んでいる。
いつもの家近くの角で待ち合わせしていたゆきのに笑顔で挨拶をして私達は学園へと向かうことになった。
「んー制服で選んでよかった!ここ本当に可愛いんだもん」
「分かるー!オシャレだよね?」
制服はベージュを基調としていて女子でもネクタイ。
スカートは憧れのチェック。
入学式だから、と遠慮もせずにスカートの丈も膝から10cm以上折り上げていた。