強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「昨日の夜はしゃぎすぎた?」
「うーん…ちょっとテンション高かったかも」
凪君のこともあったし、眠れなかったのは本当の話。
二人でリビングへ移動していつもの定位置へと座る。
「楽しかったなら良かった。変わったことはなかった?」
「う、うん。いつも通り4人で楽しく過ごしました」
脳裏に浮かんだ告白でちょっと言葉が詰まってしまったが、准一さんには気づかれなかった。
別に言う必要もないと思うけど…
私がテレビを付け、准一さんはちょっと待ってて、と言ってキッチンへと消えていく。
たまたまやっていた午後のニュース番組を見ていると二つコップを持った准一さんが戻ってくる。
ありがとう、と言ってそれを受け取って口をつけた。
中身はグレープジュース、うん、美味しい。
テーブルにコップを置くと、床に座っていた私の頭に准一さんの大きな手が乗る。
振り向くと、ニッコリと笑顔を浮かべている。
そして…
「おいで?」と言って私に両手を広げて見せたのだった。
一瞬、現実なんだか夢なんだかわからなくなった。
あれ、これってデジャヴ…?