強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

「マキ、ちょっと焼けたね」

「本当?自分じゃあんまりわかんない…」

「元々真っ白だったからよくわかる」


そう言って私の頬を撫でた。

温かい准一さんの手に少し擦り寄ってみた。

どんなことしたの?と聞かれて私は海に行った時の話や温泉、バイキングで何を食べたかなど思い出せる範囲で准一さんに語る。

その間、准一さんも私の話に耳を傾け楽しそうに笑う。


「夜の海って凄く幻想的で綺麗なの」

「へぇ~…朝日なら見たことあるけど。夜の海はまだないな…」

「准一さんにも見せてあげたかったなぁ」


そう言うと、准一さんは面食らったような顔をした。

私、何かおかしいことを言っただろうか。


「いや……うん。機会があれば一緒に行こう」

「うん!」


そう言ってくれたのがとても嬉しくて私は大きく首を縦に振った。

すると…准一さんは小さく私の名前を呼ぶと、そっと頭の後ろに手を添える。

押されて私の顔と准一さんの顔の距離は一層縮まる。

うわっ…!と目を見開いた時には、准一さんの唇が私の唇と重なっていた。
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