強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
キスを落とされ硬直してしまう体。
ちゅっ…と唇が離れる音に目を瞑るとサラリ、と髪の毛を指で梳かれた。
「嫌だった…?」
「……っ。い、やじゃ…ない」
そう声を絞り出すのが精一杯で…
私の返答に准一さんがどんな顔をしてたのかはわからないけど、再びキスが降ってきた。
最初は優しく…啄むように何度も互いの唇が合わさる。
そうしてだんだんと重なる時間も長くなってきて。
鼻から息が漏れ出す。
「んっ…」
「マキ、口開いて」
そっと顎を持ち上げられて、耳元で囁かれる。
言われた通り、震える唇を少しだけ開いた。
途端にぐいっと頭を押さえられていた手に力が入り、より一層キスが深くなる。
変な声が出て漏れてしまう恥ずかしくなるが、今はそれどころではない。
准一さんの生温い舌が私の唇を割って侵入してきた。
そしてちょんっと私の舌を舌先で突っつくと器用に絡め取る。
酸素不足で思わず涙目になってしまう。
「鼻で息吸って…」
離された准一さんの唇が濡れていた。