強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
待ちに待った初デート
天気もよく雲ひとつ無い空はジリジリと真夏の太陽だけが反射して見えた。
お気に入りのBGMが心地よい。
流れるような景色の中、その空間にいるのは二人だけ。
通り過ぎる町並みに思わずキョロキョロと目移りしてしまう。
「~♪」
ご機嫌な私はBGMに流れる曲にノリながら体を左右に揺らした。
「随分ご機嫌だね」
「そ、そうかな」
ハンドルを握り締めチラリと私の顔を見る私の好きな人。
最近もどちらかと言えばスーツ姿しか見ていなかったから今日みたいな姿はとても目の保養になる。
半袖から除くその男らしい筋の出た腕に思わず目が行ってしまう。
「マキ見すぎ」
苦笑いを零しながら運転をする准一さん。
どうやら見つめすぎていたようだ。
「わっ、いや…なんか新鮮だなぁって」
白のポロシャツに淡い青色の縦ラインが一本入ったオシャレなトップスにボトムスはジーンズ。
首元に覗く小さい飾りのついたネックレスがまた似合う。