強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
くいっと顎を持ち上げられて准一さんが私を見つめるが、涙でぼやけて視界が悪い。
私は意を決して口を開いた。
「私も…准一さんが好きっ…好きな……っんぅ」
最後まで言い終わる前に強引に唇を奪われた。
深く深く押し付けられる熱い口付けに翻弄される。
「マキ…マキ」
名前を呼ばれながらキスを繰り返す。
唇を舌で突っつかれそれが合図のように薄く唇を開くと准一さんの舌が侵入してきた。
「…っ」
ねっとりと私の舌に絡みつくそれに体が揺れた。
頭の中がぼやーっとして何も考えられない。
舌を吸われ唇を吸われどこも彼処も准一さんに翻弄され続ける。
何度かのちゅっちゅ…とリップ音を立てて離れた唇。
私は准一さんにもたれ掛かりながら肩で呼吸をする。
正直、息が保たないと思った。
そっと離れた唇から吐息が漏れる。
「マキ、見てごらん」
「?」
顔を上げて准一さんの視線の先を辿る。
ガラス越しの世界がキラキラと一層光って見えた。
「うわぁ…」