強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「頂上についた」
二人で見下ろすキラキラとした街並み。
前にゆきのが教えてくれたっけ。
"観覧車の頂上でキスをしたカップルは永遠に結ばれる"
そんなジンクスがあるのだと。
これがその奇跡なのか。
私、ずっと准一さんといたい…
肩に擦り寄って准一さんのポロシャツを握り締めた。
すると私の頭を撫でる手が頬に触れた。
「マキが同じ気持ちで居てくれたなんて、な」
信じられない、とでも言うように笑みを零す。
そんなの、私だってそうだ。
「私……准一さんのこと諦めなきゃってずっと思ってたんだけど…無理だった」
「諦める必要なんかない。好きだよ…」
諦めなくてもいいんだという気持ちと准一さんに好きと言われたことで私は今にもまた泣き出しそうになって…
案の定次第にまた涙が溢れ出す。
泣き虫、と額にキスを落とされた。
「信じられないって顔してる。マキが納得するまで何度でも言ってあげる」
ぎゅっと抱きしめられて耳元で好きを囁かれるたび胸がいっぱいになったのだった。