強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
沸いていたお湯をティーポットへと注ぎ紅茶の準備をした。
3つのカップに注ぎゆきのがくれた箱をそっと開けるとケーキが4つどれも可愛らしい。
「ゆき、どれ食べたいー?」
「あ、それ全部好きなのセレクトしたからどれでも。っというよりマキとお義兄さんが食べなさそうなのでいいから」
少しボリュームの上げた声で聞けばそう返ってきたので私は少し悩んでからゆきのにはタルトを出すことにした。
後で准一さんの部屋にもお茶と一緒にどれか持って行こう。
トレーの上に紅茶、ケーキ、フォークと角砂糖を全部乗せてダイニングテーブルへと持っていく。
「おまたせ。どれも可愛いケーキで迷っちゃった」
「そうでしょ、美味しいから是非食べてみて!」
私が選んだのは無難にイチゴのガトーフレーズ。
シフォンがとても柔らかそうだ。
いただきます、と一言言ってケーキを口へと運ぶ。
ゆきのがジッと私の反応を待った。
「うん!めちゃくちゃ美味しい!」
「でっしょー良かった!」
私の反応に満足したゆきのも自分のタルトを口に運んだ。
本当に美味しい、並ばないと買えないケーキというのはこういうものを言うのだな。