強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「あっはははは!」
「んもうっ笑い事じゃないんだからね?!恥ずかしくて本番は学校に行きたくないくらいだよ…」
夜、仕事から帰宅した准一さんにご飯を出して二人でダイニングテーブルで向かい合ってお話。
私の今日あったことを話している途中であった。
もちろん准一さんが爆笑したのは、例の“コスプレ”の件だ。
「俺も見たいなぁ楽しみ」
「え……」
「クラスの連中だけ見れて、どうして"彼氏"の俺が見れないわけ?」
「う゛っ…」
そう言われてしまえば返す言葉を失ってしまう。
准一さんはよく最近"彼氏"と言う言葉を使ってくるものだから、無条件に私は頬を赤らめてしまう。
そうだ、准一さんは彼氏なんだから。
にやにやしながら私を見つめる准一さんは意地悪だ。
ぷいっとそっぽを向くと笑い声が漏れた。
「マキのクラスは屋台だっけ?」
「そうだよ、たこ焼きとお好み焼きとやきそば。1-Aスペシャルな味にする予定だから食べに来てね」
「ああ、わかったよ」
楽しみだね、って笑いながら3日なんてあっという間に過ぎていったのだった。