強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
見知ったゆきのの顔に笑みを零す准一さん。


「え。女医さん?」

「そうなんですよー似合います?こっちの子なんてナースですよ?」


ニヤッと笑って私を目の前に差し出すゆきのに私は目を見開いた。

き、きゃぁああああああ!!!

准一さんの目の前に差し出された私は顔を真っ赤にして口をパクパクさせた。

一瞬、面食らったような顔をしたが、途端に理事長の顔付きへと戻る。


「可愛いね、ナースさん。写真にでも残しておきたいぐらいだ」

「そうでしょー?」


何この2人、絶対私で楽しんでる。

恥ずかしさのあまり俯いて顔を上げられない私、准一さんがどんな表情で私を見下ろしているのかわからないからちょっと怖い。


すると准一さんは何を思ったのか。

あ、とわざとらしくパンフレットを地面に落とす。

私の視界にも入り慌てて拾おうとしゃがみ込むと、准一さんもしゃがみこんで…───


ちゅっ…

と唇が重なったのだ。
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