強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

それからはお茶を出してもらって3人で仲良くおしゃべり。

准一さんが買った…正確には買わされた品々がテーブルに沢山乗っている。

それを食べるの少し助けてくれ、なんて言い出すものだからゆきのと私は遠慮なくいただいたのだ。

うちのクラスの商品は3つとも完食してくれたらしく嬉しかった。


休憩も残り15分となったぐらいに、ゆきのが立ち上がる。

私も立ち上がろうとしたら、なぜか押されてふたたびソファーに座るハメに。


「マキはもうちょっとゆっくりしてきなよ。リーダーには私がなんとか言っといてあげるからさ?」

「そ、そんな悪いから!私も戻るよ…」

「いや、宮森さんにお願いしよう。1時間も掛からないように返すから」

「どーぞどーぞ、ごゆっくり」


にやにやしながら私に手を振って理事長室を出て行ってしまった。

残された私、目の前には准一さん。

シーン…と理事長室は静かだった。

先に口を開いたのは准一さんで…


「…ここに居たくなかった?」
< 255 / 321 >

この作品をシェア

pagetop