強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
しばらくそんな感じで准一さんの膝の上で色々遊ばれていると、ふいに理事長室のドアが叩かれて私は大きく肩を揺らした。
誰かきた!?
ヤバイと思って慌てる私に冷静な准一さん。
ちゅっと額に1回キスを落として、椅子と机の間に私を隠してくれた。
「理事長ーさきほどの件ですが、もう少しで集計し終わるのでコチラの方よろしくお願いしますね」
入ってきたのは多分校長か、准一さんの秘書らしき人。
だんだん近づいてくる足音にぎゅっと体を縮込ませる。
私は声を潜めて並べく呼吸音を漏らさないように口と鼻を手で覆った。
「解りました。ご苦労様です」
「いいえ、理事長も」
踵を返し、音は次第に遠くなっていく、扉のバタンッという音と共に私は盛大に溜め息をついた。
ひょっこりと机の下を覗き私に手を伸ばす。
私は准一さんの手を取って下から這い出ると立ち上がった。
「残念、時間だ。これは帰ってからのお楽しみかな?」
「え゛」
もうこれ以上心臓持ちません…
私は半泣きになりながら目で訴えた。