強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「それはっ…無理だ、よ」
「交換条件を出したんだよ。理事長と付き合っていることを黙ってる。だから俺と…期間限定で付き合って?」
「期間、限定……」
私の頬を撫でて、悲しそうな表情をする。
その手は下へおり、私の唇をそっと撫でる。
「こういうのアリなお付き合い。3日間…でいいから」
「……っ。3日間だけ…凪君と付き合ったら黙っててくれるの?」
「交換条件ね。いいかな?」
笑って私の頭に手を回す。
そして顔を近づけてきて、私はぎゅっと目を閉じた。
きつく握り締めた腕が震えた。
そっとお互いの吐いた空気が触れ合うだけのような、唇に触れたかもわからないようなキス。
目を開けた頃には凪君の顔は離れていた。
"キス"も含まれた期間限定のお付き合い。
……准一さん、ごめんなさい。
罪悪感でいっぱいの中、私は凪君に手を引かれながら帰路を急いだ。