強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

でも私はそこに座らないで直接准一さんの前に立った。


「座らないの?」

「准一さんの膝の上がいい…」

「それは話が終わってからね」

「……っ」


ぐいっと腕を引っ張られ強制的に隣に座った。

准一さん、何か怒ってる。


「マキ、俺に言わなきゃいけないことあるよね」

「……ごめんなさい」

「何に対しての?」

「…凪君と…3日間限定で付き合ってました。立派な浮気…です」


膝に置いた両手を握り締めながらボソボソと言うと、頭に大きな手。

そのままわしゃわしゃと髪の毛をぐしゃぐしゃにされ顔を上げた。

あ…目が怒ってる…。

直視できなくて逸らすと無理やり顔を向かせられた。


「どうしてそうやって一人で全部解決しようとするんだ。俺ってそんなに頼りない?」

「違う…」

「それとも理事長職を降ろされるとか考えた?」

「……うん」

「本当、馬鹿。俺はマキを失うくらいだったらそんなのとっくにやめてるって」
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