強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
触れるだけのキスが落とされた。
啄むように何度も何度も触れる唇。
しょっぱいって笑うと今度は深く口付けてきた。
熱い舌が侵入してきて絡めとられ歯列をなぞり、舌の裏筋を突付かれた。
唇に吸い付き、角度を変えて重ねる唇。
ああ…准一さんのキスだって安心できた。
そして准一さんは私をベッドに寝かせると覆いかぶさった。
「マキ…いい?」
私も…准一さんとしたい。
ドクンドクンと跳ねる心臓を抑えながら、私は小さくコクリと頷いた。
ギシッとスプリングが揺れるベッド、薄暗い部屋の中かろうじて顔が見えるくらいの明るさ。
准一さんはフッと微笑むと私の頭を撫でた。
恥ずかしさのあまり私は慌てて布団で顔を覆う。
「無理、やっぱり恥ずかしい…」
「大丈夫。何も心配しなくていい」
背中に回された腕は気づけば素肌同士が重なりあっていて初めて見る准一さんの上半身に目を伏せた。
男らしい、適度な筋肉のついた体。
するとすっと私の両腕を取って自分の首元へと導く。
「マキ、好きだよ」
そっと耳元で嘆かれた安心感で准一さんにその身を委ねたのだった。