強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
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カーテンの隙間から光が線となり、丁度私の目元にその線が出来ていた。
眩しい…
寝返りをうとうとしたが、どうも体が重い。
「ん…」
重たい瞼を無理やりあけて目を開けると見覚えの無い壁と天井。
そっと横に顔を向けると…准一さんのドアップ。
「きゃっ!」
思わずビックリして私は後退り…したかったが、背中に回された腕がガッチリと私をホールドしているではないか。
無理やり動かそうにもビクともしない。
今何時なんだろ…?
目を擦り壁時計に視線を映せば、ビックリ、8時を過ぎていた。
私は声にならない悲鳴を上げて准一さんの頬を軽く叩いた。
「准一さん!起きてー退けてー!」
「ん…」
眉間に皺を寄せて薄らと瞼を開ける。
そして再び目を閉じると、私を引き寄せた。
もしかして、寝起き悪い…?
「准一さんってば。学校遅刻しちゃう!」
「んー…?今日土曜日だろー…」