強引な彼の甘い溺愛に囚われて!


***

カーテンの隙間から光が線となり、丁度私の目元にその線が出来ていた。

眩しい…

寝返りをうとうとしたが、どうも体が重い。


「ん…」


重たい瞼を無理やりあけて目を開けると見覚えの無い壁と天井。

そっと横に顔を向けると…准一さんのドアップ。


「きゃっ!」


思わずビックリして私は後退り…したかったが、背中に回された腕がガッチリと私をホールドしているではないか。

無理やり動かそうにもビクともしない。


今何時なんだろ…?

目を擦り壁時計に視線を映せば、ビックリ、8時を過ぎていた。

私は声にならない悲鳴を上げて准一さんの頬を軽く叩いた。


「准一さん!起きてー退けてー!」

「ん…」


眉間に皺を寄せて薄らと瞼を開ける。

そして再び目を閉じると、私を引き寄せた。

もしかして、寝起き悪い…?


「准一さんってば。学校遅刻しちゃう!」

「んー…?今日土曜日だろー…」

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