強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

《結婚》って言葉が脳内で木霊してその意味を理解した時には顔を真っ赤にさせて叫んでいた。


「何言ってんのー?!!」

「え?最高の誕生日プレゼントじゃん」


けらけらと笑いながら名案だ、とばかりウキウキとするゆきのに私は頭を抱えた。

そうだ、ゆきのはこういう子だったでしょ…。

時にとんでもないことを言い出し、それを准一さんに伝えてしまうというありえない行動力を見せるゆきの。

その度悩まされ、それでも全部が上手くいってるのだからゆきののおかげでもある。


「だってもう今の人生に満足しちゃってるんでしょー?これ以上の幸せ言ったらそれしかなくない?」

「准一さんは適齢期かもしれないけど、考えて。私まだ18歳なんだけど…」


私が18歳になる手前准一さんは先月の誕生日で25歳になった。

結婚適齢期に限りなく近いと言えば近いが私はまだ18歳。

一応まだ未成年。

そして一番の難関である親の承諾が取れるかという問題もある。

私達の恋愛の壁はまだまだ高くて険しい。
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