強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
迷わないようにしないと…
きょろきょろといろんなところを目で追って確認しながら私は東郷さんに続いて後ろを歩いた。
高速エレベーターはぐんぐんと昇って行きガラス張りからの見晴らしがとてもよかった。
夜はきっと夜景とか凄いんだろうなぁ…
なんだかドキドキとワクワクで胸がいっぱいになってくる。
そんな私の様子を横で微笑ましく思っている東郷さんなんてつゆ知らず…
「部屋はここ。鍵はこのカードキーだから。はい」
「ありがとうございます」
カードキーだ!凄すぎる!
ホテルでも使ったことのないカード型の鍵にはしゃぐ私。
渡されたカードキーで早速扉の鍵を開けて見ることにした。
ドキドキしながらカードを壁に掛かっている機械に差し込む。
すると、ピーと音が鳴り赤から緑へとランプの色が切り変わった。
カチャ…と自動で開かれたドアにビックリ!
東郷さんに案内されるまま私は恐る恐る長い廊下を歩いていく。
「うわっ……凄い」
「あんまり生活感のない家でしょ。たまに二人とも空けたりすること多かったからこんな感じ。まぁ自分の家だからゆっくりすればいい」