強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
洗物をしてから私は部屋に戻ってベッドに埋もれた。
……准一さん。
最初、同居するのが嫌って物凄く嫌そうな顔したのに今はあんなに優しい。
私のことを妹として認めてくれたってことなのかな?
ぎゅぅっ…とお気に入りの抱き枕、ピンクウザギを抱きしめてごろごろとベッドを転がる。
それにしても…さっきのあの顔は反則でしょ!
あんな端正で綺麗に整ってる顔があんなに近くて…
私に微笑んでくれたかと思うと嬉しくて恥ずかしくて…
頭の中おかしくなりそう。
思い出しただけで顔が火照ってきて慌てて中身を切り替えた。
すると、次は私の部屋のドアがコンコンッと2回ほどノックされた。
じゅ、准一さんだ!
ガバッと起き上がりスカートの裾を直しぐちゃぐちゃになっていた髪の毛を慌てて手櫛で整えた。
「ど、どうぞ!」
緊張しすぎて思わず声が裏返りそうになった。
ドアが開きひょこっと准一さんが顔を覗かせる。
「あ、もしかして寝る準備してた?」
「い…ううん!ちょっと横になってただけ……」
「そっか。お風呂沸かしたからマキ入っておいで」
それだけ言うと准一さんは部屋を出て行った。