強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

「わーい!クラスまで一緒じゃん!」

「運命ー!」


来る時よりもテンションが上がり有頂天。

お互いに手を取り合って大袈裟なほど喜ぶ。

知らない人に囲まれるよりは知ってる人が一人でも居てくれるほうが心強いもの。

私は安堵感を覚えゆきのと共に玄関をくぐったのだった。




「うわっ!人いっぱいじゃん…」

「本当だね…さすがマンモス校…」


ホールには沢山の人で溢れていて驚いた。

王冠学園は都内でも有名なマンモス校であり進学校だ。

今日は入学式ということもあり保護者も多いため混み合っていた。



「えーっと…私達A組だよね?」


「そうそう、A組」


「あ!A組ってあそこの席じゃない?」



私とゆきのは1ーAになりA組の席を見つけ二人で隣に座った。


周りにいる生徒は男子の比率のが少し多く慣れない環境に体が強張る。

ゆきのはゆきのでカッコイイイケメン探しに目をハートにして周りを見渡していた。



入学式が始まるまでの間ドキドキと緊張して心臓がうるさかった。



『…これより王冠学園入学式を…』


やっとのことで始まった入学式。

ステージの上で校長らしき人が挨拶を始める。

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