強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
…ビックリした。
ちょっと話しただけでも胸がドキドキと高鳴って自分の意志とは反対にかなりうるさい。
最初、廊下で話した時は違う感情が生まれてる。
……なんだろう。
距離が近すぎるのかな?
遠すぎると思ったのに、今こんなにも近すぎるからいつもよりドキドキしてるの?
自分の気持ちが理解できず、コントロールも不能。
きっと暴走しだしたら止まらないこと間違いなし。
准一さん。
多分、一目惚れという感覚に近い。
ちょっとだけ、ほんの少しだけあなたのことが好きになってきてる。
こんな気持ち、義兄になった人に抱いてはいけないのに…
はぁー…と深く溜息を零して枕に顔を埋めた。
お風呂に入ろう、そうしよう。
さっとお風呂へ行く準備をしてパジャマやらなにやらを持ち私は脱衣所へと向かった。
さっぱりして上がった後は准一さんに軽く声を掛けて顔を合わせる事なくふわふわと浮いた気持ちのまま深い眠りについた。
彼の本性なんて…
まだ私は少しも知り得なかったから。