強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
涎で口元酷いことなってるだろうし、目も絶対半開きだ…
見られたら…なんて考えたらゾッとしてしまった。
「おはよう…です。遅くなっちゃった…」
照れて赤く火照った顔を隠すように俯きながら髪の毛を整えるフリをする。
座って、と促され私はダイニングへ。
ふわっ…と香る、香ばしい匂いに頬が緩む。
「これ全部准一さん作ったの?!」
「ああ、材料不足でこんなもんだが」
こんなもんで済まされるのはおかしい。
お母さんでさえ朝は手抜きだった。
なのに、准一さんときたらしっかりとした朝ごはんを用意してくれていた。
椅子に腰かけると向かい合わせとなった目の前には准一さんが。
相変わらず朝でもカッコイイ。
ブレザーはまだ着ていなくワイシャツに緩くネクタイが巻かさってる感じ。
…大人の色気がムンムン。
ちらり、とワイシャツの隙間から見えた鎖骨がなんとも言えない。
カッコイイオーラにやられながらも私はいただきます…!と手を合わせて早速朝食にありついた。
朝食に頬を緩ませ美味しいーっ!と言えば口に合ってよかった。と准一さんが口元に弧を描く。