強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

テンション高いし、ちょっとチャラい。

多少戸惑い気味に私も挨拶を返した。


それがきっかけとしてクラスの男子達も私に沢山話しかけてくれてなんとか私も仲良くなれるように必死に話をしたりして。

男の人には苦手意識が強かっただけに、けっこう良い人達なのかもしれないとホッと安堵した。


「ね?大丈夫でしょ?」


何か察したかのようにゆきのが私に耳打ちをする。


「うっうん!私も話出来た…」


変な達成感が嬉しくて緊張の糸がほぐれていくのがわかる。


「良かった!それより朝どうしたの?」

「それがねっあの………」


話し出そうとした途端に先生が教室に入ってきてそれは出来なかった。

私はお昼休みに…とだけ伝えて自分の席に着いた。



お昼はお弁当を持って中庭へと移動。

持ってきたシートを広げてピクニック気分。

春の匂いが香り木陰に座った。



「で?話って何?」

「うん。それがちょっと長くなっちゃうんだけど…」


私は土日にあった出来事をゆっくり話し始める。

ママが再婚して修哉さんと海外行ったこと。

私の住む場所も変わったこと。
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