強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
7歳も離れたお兄さん、理事長とは敢えて言わずに同居することになった話。
その他もろもろ…
話し終えた頃にはゆきのはあんぐりと口を開けたまま固まっていた。
気持ちはわかる、が当事者の私が一番ビックリしてるんだよ。
「ってことはこれからは一緒に朝学校行けないの?」
「うん、ごめんね。じゅ…お義兄さんが送ってくれる言って……」
ごめんっ!と両手を合わせたポーズをとる。
危うく“准一さん”と名前を出してしまうところだった。
准一さんイコール理事長ってことに繋がることはまずないだろうけど、念のためだ。
ゆきのは意外と感が鋭い子だからなぁ。
「大丈夫!それよりー…そのお義兄さんカッコイイ?!!」
子供のように瞳をキラキラさせて聞いてくるゆきのに卒倒しそうになったのは言うまでもない。
理事長みたいな人…と返すと、超イケメン!今度紹介して?なんて言われたが適当に流してしまった。
さすがにそれは無理がある……
紹介したい気持ちは山々だけど、それが准一さん本人だとバレればある意味命の危険も感じる。