強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

現在、お風呂の浴槽をごしごしとスポンジで扱いてるわけだが、


「やっぱり広すぎるよ…」


普通の家のお風呂の1.5倍くらいの大きさのこのお風呂は掃除するのがちょっと大変。

時間はたっぷりあるわけだからとにかく根気よく掃除しよう!と変な所で闘志を燃やして取り掛かった。




「後は、っと…」


ほとんどの部屋の掃除を終わらせ残りは自室と准一さんの部屋。

時間は7時半を回りあとちょっとで准一さんが帰ってくると思うと嬉しくてたまらなかった。


ちょっと新婚さん気分に浸っているのは秘密。

付き合ってるわけでも、恋人であるわけでもない私達に新婚はかなり無理があるけど、少しくらいは夢を見てもいいよね?

こないだ掃除したばかりの自室をもう一度掃除して次に准一さんの部屋を掃除することにした。



「失礼しまーす…」


電気のついてない暗い部屋にドキドキしながらドアを開く。

手探りで壁をなぞりパチンと指先の感覚で電気を付けた。


「うわぁ……」


入った先、そこは初めて見る准一さんの部屋だった。
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