強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
その部屋の綺麗さといったら…驚愕そのもの。
綺麗に整頓されていて机にはなにやら分厚い本が積み重なりノートパソコンの画面が開きっぱなし。
真っ白なベッドはふかふかで少しだけダイブしてみたくなる衝動に駆られる。
「…綺麗だけど、もっと綺麗にしよう!」
変に意気込みぐっとモップの柄を握り締めた。
准一さんからの言いつけをすっかり忘れていた私。
自分のしでかした行動で、のちのち後悔することになるなんて気付きもしなかった。
「へぇ~…こんなの読んでるんだ」
本棚をふわふわのハタキでほこりを払ったりしながら題名などをチェック。
たまにパラパラめくってみたり。
なんだか難しそうなことが書いてあって私にはちんぷんかんぷん。
壁際の本棚にはぎっしりと小説から難しそうな本までズラーッと並んでありこんなのを読んでいるのかと関心してしまう。
雑巾で机を拭いてる途中……
横の棚に置いてあった写真立てに視線が行く。
それは伏せたように倒れていて私はそれを起こそうと手を伸ばした。
「…あ、これって」
その写真に写ってたのはとても仲の良さそうな3人。