強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

「これって修哉さん……?」


微笑んでる男の人はまさしく若い頃の修哉さんの姿で…

ってことはこの隣の人は亡くなったっていう奥さん?

思わず見入ってしまうほど綺麗な人でじぃーっと写真越しで見つめてしまう。

そして次に目に入ったのは…

その女の人に頭を撫でられてる男の子。


「もしかしてー…准一…さん?」


うわー!ちっちゃくて可愛いっ!


写真を見て頬が緩む。

何歳くらいだろうか…?

無意識のうちに首を傾げてまじまじと写真を眺める。

こんな良い写真なのになんで伏せられていたのだろう?

そんなことを考えていた刹那。

視界が急に真っ暗になり体ががくんっと倒れた。



「きっ…きゃっ!!」


え?え?何………?

押し付けられた柔らかい場所。

恐る恐る羽毛布団に埋まった顔を上げ正体を見ると……



「…───准一さん」



やっぱりそれはこの家の主であって…

その姿を視界に入れてホッと安堵した。

だが、この状況はいかがなものだろうか。
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