強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「っ!」
ぐぐぐっと体を捻っても逃れなれない重さの体重が全身にかけられている。
男の人の体格に勝てるわけがない。
「准一さっ……やめっ」
唇が離れるたびに漏れる息は熱を持っていて酸欠になりそうだ。
「マキがいけないんだよ…?」
何がいけなかった?
私、何しちゃったの…?
「っ…」
再び塞がれる唇に体を強張らせながら必死にその行為が終わるのを待つ。
その間もぐるんぐるんと頭の中では自分がしてしまったことに対する罪悪感でいっぱいいっぱいだった。
──────……
「はぁ…はぁ」
しばらくするとゆっくりと離れていった准一さん。
肩で呼吸する私とは対照的に涼しい顔をして私を見下ろす。
唇に残る違和感はまだ消えず思い出すだけで火照ってくる。
なんで…こんなっ。
じわりじわりと目尻が熱くなり涙で濡れる視界。
「マキ…?なんでこんなことしたって思ってるでしょ」