強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「こんなっ…准一さんじゃ…っない」
「ああ?いままでお前のために隠してただけだよ。マキさえ俺の部屋に入ったりしなかったら良かったのに」
荒い言葉遣いに驚きを隠せない。
隠してた…?
じゃぁ、あの時、ホテルであった時のあの顔とかが全部本当だったってことなの?
いきなりの出来事に混乱して何がなんだか頭がついていけない。
「なんで……隠して…っ」
「俺をなんだと思ってんの。紳士かとでも思った?そりゃ、涼子さんの子だし、仮にも妹?になるんだからそれくらいはしてやろと思ったんだよ。もうヤメたけど」
そう言って怪しげに微笑むと私の前髪をサラりと掻きあげる。
こんな至近距離でそんな風に微笑まれたらドクドクと心臓がうるさくなるのは当たり前。
こんなことされてるのにドキドキするなんておかしい。
「嘘ついてたの…?」
いままで優しかったあれも全部嘘だったの?
紳士だからって偽ってたの?
涙で視界がじわじわ滲んで准一さんの顔が歪んで見える。
「別に嘘ではない。ただあれはマキが好きそうなのを演じてただーけ。理性保つのに必死だったよ?」
にやっと口元に弧を作ると性急に再び重ねられた唇。