強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

「………やっ!」


こじ開けられた唇からは生暖かいものが無理矢理入ってきてビックリして目を見開く。


「どう?」


ちゅぅっと最後に下唇に吸いつかれお互いの視線が絡む。

肩で呼吸する私はぐらんぐらんと視界が揺れる。


「やめて!私はっ…准一さんの…じゃない」

「この家に居る限りお前は俺のなの」


まだ反論出来る体力残ってたんだ?と真っ赤に顔を染める私の頬を撫でる。


「な、なら出てくっ……!」

「残念。それは出来ない。諦めなー」


キッパリと断定された私は顔を歪めた。

まさか准一さんがこんな人だったなんて思いもしなかった。

目の前で起こってることが嘘であって欲しい。

そう願っても変えられない事実に私はただただ頭を真っ白にして准一さんを見つめることしかできない。


「ん?俺がこんなんで嫌そうな顔してるね?」

「…だって、准一さん…っこんな」

「マキはうちで暮らす意味わかってる?」

「え……?」



ここで、暮らす…意味?

だってそれはママが修哉さんと再婚したからで行くアテがないし…


「じゃぁ質問を変える。男女が一つ下の屋根で暮らす意味……わかるよね?」


ぺろりっと舌なめずりをして私を見つめる。


え……。

えええええ?!!!
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