強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
やっぱり、好きなんだなぁ……
親友の恋愛…!
頑張ってお手伝いするもんね!
一人変に燃えて手を両手でガッツポーズ。
「ぶはっ…マキちゃんホント面白いよね。何ガッツポーズなんかしちゃってるの?」
「え…?!あ、ううん!なんでもないよ」
まさか見られていたとは…!
てっきり西野くんはゆきとの話に夢中だと思い込んでいた。
「………なんかマキと康史君って仲良いんだね?」
ポツリ…とか細い声でゆきのが呟いた。
「「へ?」」
それに同じ返答をした私と西野くん。
お互いに顔を見合わせゆきのの方を見た。
「そんなことねぇよ~俺、ゆきのちゃんとも仲良しじゃんかー」
そう言ってゆきのの頭をポンポンと撫でる西野くん。
…!!
隣のゆきのは目を点にして顔を真っ赤にさせていた。
に、西野くん!
それは無意識でやっているのか…それとも。
ちらっと時計を見ると、まだHRの時間までには十分あるから大丈夫かな。
なんか良い雰囲気かも、なんて余計なお世話を働く私。
二人の様子を見てて居た堪れなくなりコソッと教室を抜け出した。
「この調子で上手くと行くといいんだけどなぁ」
今回は本気で西野くんのこと好きみたいだから、テンパってなきゃいいんだけど…。