強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「あ!自己紹介の時一番派手だった人!」
「ぶはっ!それで覚えられてんの、俺?」
逆に指差して大声を出してしまった。
そうだ…この人。
クラスの自己紹介の時、一番目立ってて最後にウィンクまでしちゃってた人だ!
外見もそれは目立つ目立つ…チャラい。
茶髪にワックスでかなり盛ってる髪型。
耳にはピアスが…合計で4つ。
「あ…ごめん。えっと私は真田 マキだよ。こちらこそよろしくね」
差し出された手を握って軽く握手を交わした。
「俺も凪でいいからマキって呼ぶわ。マキっていつもゆきのと一緒にいるよねー」
「え?!凪くん、ゆきとも友達なの?!」
ゆき、いつの間に西野くんならぬ凪くんまで!
「そーそ、康史繋がりで…色々と仲良くなったの」
「へぇ~そうだったんだ」
ぶつかったのをキッカケに私も凪くんと友達になることができた。
その後、二人で教室に戻るまでに凪くんは西野くんと中学が一緒だったとか、他のクラスメートについて色々教えてくれた。
「マキおかえり…って凪と一緒だったんだ」
「おい、ゆきの。なんで俺がマキと一緒に居ちゃ悪いみたいな顔してるんだよ」