強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
座った途端にお尻が沈み込んだソファーに転げ落ちそうになりながら柔らかいな…なんて手で押したりして悠長なことを考えていると、隣に准一さんが座ったのだ。
え、なんで隣に座ったの?!
「どうしてだかわかる?」
「わからない…かな」
准一さんが身を乗り出して私の腰に腕を回してきたことでずいっと距離が近くなった。
女の私が羨ましいほどの綺麗できめ細かな肌。
くっきり二重の大きな瞳。
ジッと見つめられて、居た堪れなくなった私は視線を逸らし下を向いた。
顔が…近すぎる!
「あの、准一さん…?ちょっと近くない、でふか?」
「だって近づけてるから」
クスッと笑って目を細めると私の顎に手を掛ける。
こ、…これは!
みるみるうちに首から頭のてっぺんにかけて真っ赤に染まっていく私。
「ねぇ…マキ…」
准一さんは甘ったるい声を出して私に体重を掛けてくる。
ぎゃー!
心臓がバクバクいってるのバレる…!
「ななななな何?」
どもり焦り、瞬き一つせずに准一さんを見つめた。