強引な彼の甘い溺愛に囚われて!


もうもうもう!准一さんの変態!!

本当にありえない!

ここ学校だよ?!学校であんなことするなんて何考えてるの?!

いい大人が馬鹿なの?!


廊下をズカズカと大股で歩きながら急いで教室に戻る手前。

顔を真っ赤にして息を切らせる私はきっと異質そのものですれ違う生徒が不思議そうにこちらを見ていた。

それもこの…准一さんがしたことで帯びた熱のせい。


あんなキス…したことなかった。

ちゅっと音を立てて生温い舌が私の舌に絡まって…

そしてあの骨ばった手がするりと…って私、なんちゅー回想をしてるんだ!

思い出しただけで再び熱くなる体。


落ち着け私!と深く深呼吸して教室に戻るとゆきのが机に寝そべりながら携帯を見つめていた。


「ゆき、ごめん!待っててくれてありがとう」


「随分長かったね?ねぇマキ美味しいパフェ食べていかない?」

「行くーっ!」


パフェと聞いた私は目をキラキラさせ夕焼けで真っ赤に染まった教室を出たのだった…
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