強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

准一さん、料理も上手くて美味しいし…カッコイイし、こんな完璧な人間が世の中にどのくらいいるのだろうか。


ちらっとご飯を口に運ぶ准一さんをチラ見。

目の前に……いるんだもんなぁ。

昨日や今日のあんな一面を見てしまっても准一さんのことが好きかもしれない、なんて思ってしまっている自分がいて…

流されやすい私。

きっとご飯が美味しいと思うのは目の前に准一さんがいるのも一つ…なのかもしれない。




二人で食卓の片付けを終えて私はリビングで今日出された宿題と格闘中。

自室での仕事を終えた眼鏡姿の准一さんがこちらへと戻ってきて、一瞬ドキッとした。

……眼鏡姿すらカッコイイなんて、反則。


「お、やってるな」

「でも一問だけわからないのがあって…」


うーん、と唸りながら教科書をひたすら読み込んで頭を抱える私。

見兼ねた准一さんが私の背中越しから顔を覗かせた。


「どれ?」

「え、えっと…こ、れ」


フワッと香る准一さんの香りにドキドキと高鳴り始める心臓。

近すぎて全く手がつかなくなるまであと数秒。

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