強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

教えてもらいながら必死についていく私にふと准一さんが質問を投げかける。


「今日さー、一緒に居た奴…誰?」


その唐突な発言に私は瞬きも忘れてしまった。


今日、一緒に居た人…?


「………聞いてる?」

「え…、う、うん。ゆきののこと…?」

「違う、男だよ、おーとーこっ」


軽く頬を抓られてヒッと声を上げた。


「おひょこ…?ひゃれひゃっけ…(男…?誰だっけ…)」

「朝玄関で一緒に居た奴。チャラチャラした感じの…」


朝玄関で一緒に居た人。

チャラチャラした感じの男の子。

ああ!西野君のこと?



「西野くん?同じクラスの男の子だよ」


准一さんが言ってたのはきっと西野くんのことだ。

私が話してるところ見かけたのかな?



「西野……」

「それがどうかしたの?確かに准一さんの言うようにちょっとチャラチャラした感じで最初は嫌だなぁって思っちゃったけど、良い人だよ?」
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