◇夢幻~ゆめ~◇


玄関をでると、恵と…啓?
 が立っていた。


珍しい組み合わせだ。


『よぉ。』


『おはよう。どうかしたの?』


『それがさぁ、
 啓がどうしてもみるくに
 謝りたいっていうから。』


『…ゴメン。』


『あっ、時間ないから歩きながらでいい?』


『そうだな。』


『俺さぁ。
 昨日、数馬とケンカしてたろ?
 俺、みるくの気持ちも聞かずに
 あいつと帰っていたのが
 気に食わなくてそれで
 …それでケンカしたんだけど、
 もし、お前が数馬のこと好きだったとしたら、
 俺、ひどいことしたと思って。』


『なんだぁ。
 そんなこと言いに来てくれたの?』


『え?』


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