◇夢幻~ゆめ~◇
『ですから、
数馬様とお帰りにならないほうが
身のためだと思いますわ。』
『私は別になにもしていませんけど。』
『私は数馬様のことが好きなのです。
だから、数馬様を
とらないでくださいます?』
『とるって?
いくら夢幻様でも
失礼なんじゃないですか?』
『身の程をわきまえなさい。
いいこと? これからは、
数馬様に近寄らないのよ?』
夢幻というのは、
この学校(Aクラスの人)から
選ばれた人に与えられるもので、
生徒会長みたいなものです。
夢幻には一人助手(書記)がつくのですが、
それを夢幻に選ばれた人が
決めることが出来るのです。
夢幻は卒業するまでその立場にいます。
それに選ばれたのが東 優季なのです。
かなりのお嬢様育ちみたい。